【5月23日 Xinhua News】中国スマートフォン大手の小米集団(シャオミ、Xiaomi)が発表した2019年第1四半期(1~3月)決算報告によると、売上高は前年同期比27.2%増の437億6000万元(1元=約16円)と市場予想の417億6000万元を上回った。調整後純利益は22.4%増の20億8000万元だった。スマートフォンの世界販売台数は2790万台で市場調査会社Canalysのランキングで世界第4位となった。

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  粗利益率は11.9%と前年同期の12.5%、前四半期の12.7%をともに下回った。セクター別ではスマートフォン部門が3.3%と前四半期の6.1%から引き続き低下した。海外事業の粗利益率低下が響いた。IoT(モノのインターネット)部門は12%と前年同期比、前四半期比ともに上昇した。

  同社のIoTプラットフォームに接続済みのデバイス数は、前年同期比70%増の1億7100万台(スマートフォンとノートパソコンを除く)。人工知能(AI)アシスタント「小愛同学」の3月の月間アクティブユーザー数は4550万人を超え、前年同期の3.5倍(247.2%増)になった。

  スマートフォンの売上高は前年同期比16.2%増の270億元で、世界販売台数は2790万台だった。中国本土と海外市場の平均販売価格(ASP)は、前年同期に比べそれぞれ30%と12%増えた。

  セクター別の売上高では、インターネットサービス部門が前年同期比31.8%増の43億元だった。うち、広告事業は21.8%増の23億元、ゲーム事業は6.8%増の8億2310万元、その他インターネット付加価値サービス事業は96.4%増の12億元だった。インターネット金融事業とECプラットフォーム「小米有品」の売上高が急速に伸びたことが追い風となった。

  海外市場での売上高は34.7%増の168億元だった。3月31日時点の海外正規代理店「小米之家」の店舗数は前年同期比93.5%増の480店舗。インドが79店舗を占めている。インドでの出荷台数ベースの市場シェアは51%に達し、10四半期連続で首位を維持している。(c)Xinhua News/AFPBB News