【5月22日 AFP】イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)は21日、リバプール(Liverpool FC)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)決勝のチケットを転売しようとしたファン3人に「無期限」の資格停止処分を下した。

 トッテナムのシーズンチケットを持つ3人は、来月1日にスペイン・マドリードのワンダ・メトロポリターノ(Wanda Metropolitano)で行われる大一番のチケットを転売サイトに出品した。しかし転売行為は禁止されており、トッテナムは処分を科すことになった。

 トッテナムは21日、「われわれは今週、転売サイトでチャンピオンズリーグ決勝のチケットを出品した3人のシーズンチケットホルダーに、無期限の資格停止処分を言い渡した」と発表した。

「購入されたチケットを使うことができるのは、クラブから直接買った本人だけであるということを、すべてのサポーターに対して改めて伝えたい」

「非公式の譲渡や転売は、クラブの規約に抵触し、法にも反する行為だ」「こうした行為への関与が判明した人には、シーズンチケットホルダー会員としての無期限の資格停止処分を含め、可能な限り強い対応を取ることになる」

「チケットを転売し、仲間のファンから不当に利益を得ることで、クラブ史上最大の舞台を台無しにしないでほしい」

 試合会場の収容人数は6万4000人であるため、両チームのファンの多くがチケットを手に入れられないとみられており、トッテナムには1万6613枚のチケットしか割り当てられていない。

 そのため、トッテナムとリバプールのファン団体は先週、大会スポンサーに対してチケットを分配するよう共同で求めた。

 一方のリバプールも、転売サイトに決勝のチケットを出品したファン5人を特定し、調査を行うと明言している。

 あるサイトではこの試合のチケットが2800ポンド(約39万円)から3万5000ポンド(約490万円)で売られており、リバプールは先週、違反が判明した場合は本拠地アンフィールド(Anfield)への無期限の出入り禁止処分もあり得るとサポーターに警告した。(c)AFP