【5月22日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の伝説的ドライバー、ニキ・ラウダ(Niki Lauda)氏の死去が発表されたことを受け、サーキットでの勝利の数々で、また大事故からの見事なカムバックでファンを沸かせた男の死を悼むコメントが、モータースポーツ界の内外から相次いで寄せられている。

 ラウダ氏は20日夜、チューリヒ大学病院(Zurich University Hospital)で家族に見守られながら息を引き取った。

 1975年と1977年にフェラーリ(Ferrari)で、1984年にマクラーレン(McLaren)で、計3回の年間王者に輝いた名ドライバーの訃報がSNSで一気に広がる中、古巣のフェラーリは「われわれの親友、ニキ・ラウダの死の知らせを、フェラーリの全員が深く悲しんでいる」、マクラーレンは「ニキは永遠に私たちの心に残り、歴史に名を刻んでいくことだろう。安らかに」とそれぞれツイッター(Twitter)で哀悼の意を表した。

 2012年から非常勤の会長を務めたメルセデスAMG(Mercedes AMG)では、ラウダ氏はルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)の獲得に尽力し、チームのドライバーズタイトルと、コンストラクターズタイトルの5連覇に貢献した。トト・ヴォルフ(Toto Wolff)代表は、「かけがえのない」存在であるラウダ氏の死によって、チームは「道しるべ」を失ったと話している。

 またF1も、「永遠にわれわれの胸に生き続ける、F1史上の不滅の存在です。モータースポーツ界全体が、真のレジェンドを失ったことを悼んでいます」とツイッターに書き込んだ。