【5月21日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)のレジェンドであるマジック・ジョンソン(Magic Johnson)氏が20日、チームの球団社長を電撃辞任したのはロブ・ペリンカ(Rob Pelinka)ゼネラルマネジャー(GM)との関係がこじれたためだったと明かした。

 ジョンソン氏は先月9日、不振にあえぐ元強豪レイカーズの運営トップを電撃的に辞任した。この動きは球団オーナーやスター選手のレブロン・ジェームズ(LeBron James)らを驚かせたが、同氏はチームを去った理由については何の説明もしていなかった。

 この日、ジョンソン氏は米スポーツ専門チャンネルESPNのラジオ番組で、退陣の理由は自分を間接的に中傷したペリンカGMとの関係が壊れたためだったと明かし、「もはや仕事が楽しめなくなっていた」「特に自分の地位を狙っている人間(ペリンカGM)の横で仕事をすることは」と述べた。

 ジョンソン氏は自身の不満が増していったのは、ペリンカGMが画策したと思われるうわさが広まっていることに気づいた後だったといい、「聞こえ始めたのは、『マジック、君は一生懸命働いていない。マジックは球団オフィスにいない』という話だった。レイカーズの周囲にいる人々は、ロブがそう話していると教えてくれた」と語った。

「私がきちんとオフィスにいないとか、自分のいない場所でそういった話が出ていることも気に入らなかった。そのうち球団の外部にいる友人から電話が来て、こうしたうわさが出ていると知らされた。それはレイカーズのオフィスだけでなく、メディアでも広まっていた」

 一方でペリンカGMはこの日、ジョンソン氏が主張している背信疑惑を「全くのでたらめ」と否定し、「正直なところ、彼が誤解をうのみにしているのは残念であり、落胆している」と述べた。

「われわれは皆、第三者にいわれのないことを裏でささやかれた経験があると思う」「しかし他の関係でもそうするように、私は(ジョンソン氏と)腰を据えて話し合う機会を持つのを楽しみにしている。なぜなら、これは全くのでたらめなのだから」 (c)AFP