【5月20日 AFP】(更新)中央アジア・タジキスタンの刑務所で19日、暴動が発生し、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の戦闘員24人と看守3人を含む32人が死亡した。当局が20日、明らかにした。

 法務省の発表によると、暴動は首都ドゥシャンベ近郊の刑務所で19日夜に発生。受刑者5人と看守3人が暴動の最中、IS戦闘員の受刑者らによって殺害されたという。

 IS戦闘員の受刑者らは、初めに看守3人を刺殺した後、他の受刑者を「脅すため」5人を殺害。受刑者らを人質に取ると、刑務所の医療施設に向かって発砲を開始したという。

 ドゥシャンベから17キロ東に位置するウクダート(Vakhdat)の刑務所は、受刑者1500人を収容している。

 法務省は「報復措置に続いて、ISメンバー24人を殺害、25人を逮捕した。人質は解放された」と発表。刑務所は落ち着きを取り戻したという。

 タジキスタン当局は暴動の首謀者の一人として、同国軍の元特殊部隊長の息子(20)を特定。この元部隊長はシリアでIS指導層の一員となり、2017年9月に殺害された。(c)AFP