【5月19日 AFP】テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2019)は18日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)はディエゴ・シュワルツマン(Diego Schwartzman、アルゼンチン)を6-3、6-7 (2-7)、6-3で下し、決勝進出を決めた。

 世界ランキング1位のジョコビッチは、自身が「最大のライバル」と称する第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)と決勝で激突する。両者の対決は、今回が通算54回目となる。

 ジョコビッチは「究極の挑戦だ」とナダルとの対戦へ向けて胸を高鳴らせ、「彼とは何度も試合をしてきたし、テニスの歴史の中で最も長いライバル関係を築いてきた。対戦するときはいつも興奮する」と話した。

 先週のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2019)では優勝したジョコビッチだが、今大会では2試合連続で苦戦を強いられている。

 2本のマッチポイントをしのぎ、3時間を超える激闘の末に第7シードのファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)を退けた前日の準々決勝に続き、この日も世界24位のシュワルツマンを相手に2時間31分を要した。

 しかし、一方のナダルは今大会で1セットも落としておらず、この日も第8シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)に6-3、6-4で勝利し、イタリア国際で通算11度目の決勝へ駒を進めた。

 通算17度の四大大会(グランドスラム)優勝を誇るナダルについてジョコビッチは「彼はテニス史上最高のチャンピオンの一人」「メンタリティーや姿勢、適応力、そして故障や手術を乗り越えてツアーに戻ってくる回復力。すべてを兼ね備えている」と語った。

「彼はテニス史上最大のレジェンドの一人たるゆえんを世界に証明し続けている。彼のことはこれ以上ないほどリスペクトしている。僕の最大のライバルであることは間違いない」

 ナダルが8度の優勝経験を誇るイタリア国際の決勝で敗れた相手はジョコビッチただ一人。両者は同大会決勝で過去に4度対戦し、これまでの戦績は2勝2敗。通算対戦成績では28勝25敗でジョコビッチがリードしている。(c)AFP/Emmeline MOORE