【5月19日 AFP】テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2019)は18日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が6-3、6-4で第8シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)に勝利し、マスターズ1000(ATP Masters 1000)通算50回目の決勝進出を果たした。

 8度の大会優勝を誇るナダルは、先週のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2019)準決勝でチチパスに苦杯をなめていたが、この日は1時間42分で勝利を手にし、ローマで11度目となる決勝へ駒を進めた。

 今クレーシーズンでは初の決勝進出となったナダルは「大きな勝利」と話し、「最近このサーフェスで勝利を重ねている良い選手を相手に安定した試合ができた。先週のマドリードではいまひとつだったが、きょうはそれより良いプレーができた」と続けた。

 今年のクレーシーズンでは、今大会を含めて4大会連続で準決勝に勝ち進みながらベスト4の壁を破れていなかったナダルだが、12度目の優勝を狙う全仏オープンテニス(French Open 2019)の開幕を1週間後に控え、今週は1セットも落とさずに決勝に勝ち進んだ。

 決勝ではディエゴ・シュワルツマン(Diego Schwartzman、アルゼンチン)を6-3、6-7 (2-7)、6-3で下した第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と対戦するナダルは「週を追うごとにプレーが良くなっている感触がある。それが自分にとっては大きい」と付け加えた。

「準決勝で負けても大きく騒ぐことではない。重要なのは自分のレベルを取り戻すこと」「インディアンウェルズ(Indian Wells、BNPパリバ・オープン<BNP Paribas Open 2019>)の後はタフな時間が続いた。再び膝の回復が必要となったため、最高の形で復帰したり、準備したりするのは簡単ではなかった」

 一方、これでナダルに対して5戦4敗となったチチパスは、敗因を説明するのに困った様子で「まだどこが悪かったか考えている最中」「だって自分の記憶が間違っていなければ、どちらのセットも1ブレークずつしか許していないからね」と話した。(c)AFP