【5月22日 Xinhua News】国際宅配便大手のDHLが16日、中国の小型無人機メーカーの億航智能(EHang)と協力して、中国広東省(Guangdong)東莞市(Dongguan)の松山湖地区で飛行距離8キロメートルの小型無人機による配送ルートを開設した。5キログラムの荷物の配送時間が片道40分から8分に短縮される。

 同ルートは広東省東莞市のDHLの寮歩サービスセンターから松山湖エリアまでで、飛行距離は約8キロメートル、物流用小型無人機「億航天鷹(Falcon)」を使用する。4本のアームと8枚のプロペラからなるマルチローター型の機体で、最大航続距離は10キロメートルとなっている。

 記者会見で、億航智能はさらに、最大航続距離25キロメートル、最大積載量260キログラムの物流用小型無人機「億航184L」も発表した。億航の担当者は、この製品が次の段階で活用される、スマート物流小型無人機の主要機種になると紹介した。

 DHLの担当者は、今回発表した小型無人機を活用した物流ソリューションは、交通渋滞問題を効果的に解決し、配送効率と集荷の締め切り時間を改善でき、都市部における迅速で高頻度の中・短距離物流配送の需要に適していると紹介した。また関連企業が専用のスマートキャビネットを開発、小型無人機との自動連携やシームレス接続を実現し、物流の「ラストワンマイル」をサポートするという。

 億航智能の胡華智(Hu Huazhi)会長は「小型無人機+物流宅配」の革新的な解決策がより多くの地域で取り入れられ、都市部の立体交通エコシステムの構築への期待を示した。(c)Xinhua News/AFPBB News