【5月17日 AFP】オーストラリアラグビー協会(Rugby Australia)は17日、敬虔(けいけん)なクリスチャンとして知られるワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)のイズラエル・フォラウ(Israel Folau)を、同性愛者への暴言を理由に解雇すると発表した。この問題は議論を巻き起こしており、フォラウの同国内での輝かしいラグビー選手生活には終止符が打たれるとみられている。

 フォラウは先週、「重大な」行動規範違反があったとして、審議会から4年総額400万豪ドル(約3億円)の契約打ち切りを求められていた。

 フォラウには、今後72時間以内の異議申し立てが認められている。仮にフォラウがその道をたどることになれば、また別の審議委員による聞き取りが行われることになり、泥沼の法廷闘争に発展する可能性もある。

 ソーシャルメディア上で、ゲイやその他の罪人には「地獄が待っている」と書き込んだフォラウは、契約を破棄して自身を解雇するという協会側の意向に異議を申し立てるため、審議会に臨んでいた。(c)AFP