【5月17日 AFP】ジロ・デ・イタリア(Giro d’Italia 2019)は16日、第6ステージ(カッシーノからサンジョヴァンニロトンド、238キロメートル)が行われ、アンドローニジョカットリ・シデルメク(Androni Giocattoli Sidermec)のファウスト・マスナダ(Fausto Masnada、イタリア)がステージ優勝を果たした一方で、2位に入ったUTE(UAE TEAM EMIRATES)のヴァレリオ・コンティ(Valerio Conti、イタリア)が総合順位で首位に立った。

 マスナダとコンティを含む13人が逃げ集団を形成し、結局このグループが追走集団に追いつかれることはなかった。

 下位カテゴリーのアンドローニジョカットリ・シデルメクに所属するマスナダは、起伏ある全長238キロメートルのステージを5時間45分1秒でフィニッシュ。その5秒後、コンティは疲れた様子のガッツポーズを見せてフィニッシュした。母国のファンに思わぬ二重の喜びが訪れる中、コンティは「イタリア人選手にとって素晴らしい瞬間だ」とコメントした。

 また、総合首位でこの日を迎えたチーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)のプリモシュ・ログリッチ(Primoz Roglic、スロベニア)は、マスナダから7分19秒遅れの集団とともにゴールとなった。

 自身2度目のジロで、イタリア勢として大会初優勝する可能性が低いとみられていた25歳のマスナダは、この勝利を大会開幕前に亡くなったおじにささげた。(c)AFP