【5月15日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は14日、同国南部のリゾート地ソチ(Sochi)の住居でマイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官と会見した際、緊迫した両国政府間の関係を「完全に修復」したい考えだと述べた。

 プーチン氏はまた、ポンペオ長官のロシア訪問が「ロ米関係に利益をもたらし、その発展を促すことを大いに望んでいる」と表明した。

 2016年米大統領選でロシアとドナルド・トランプ(Donald Trump)現米大統領の陣営が共謀したとの疑惑に関し、ロバート・モラー(Robert Mueller)米特別検察官はロシアの選挙介入があったとする捜査報告書を提出したが、プーチン氏はこの報告を称賛。「モラー氏の委員会は異様な性質のものだったが、全体として非常に客観的な捜査を行い、米政権とロシアの間に一切の共謀がなかったことを確認した」と述べた。

 ポンペオ長官はこれに先立ち、ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相と会談し、トランプ大統領はロシア政府との関係改善に尽力する決意だと伝えていた。

 同長官はプーチン氏に対し、トランプ大統領は「米ロ両国民のさらなる成功、そして率直に言って、世界のさらなる成功をも」実現したい考えだと強調した。(c)AFP