【5月17日 東方新報】中国・雲南省(Yunnan)シーサンパンナ・タイ族自治州(Xishuangbanna)人民政府新聞弁公室によると、勐海県(Menghai)で11日午後5時頃、山へ茶葉を摘みに行った女性が野生のゾウに襲われ、死亡していたことが分かった。

 亡くなった楊さん(52)はこの日、夫と一緒に山で茶葉を採取していたところ、1頭の野生のアジアゾウと遭遇。恐怖を感じた楊さんと夫は二手に分かれて逃げたものの、ゾウに追いつかれ襲われて死亡したとみられている。

 同自治州林草局の刀建紅(Dao Jianhong)副局長によると、最近、シーサンパンナ州内の各地で、野生ゾウの活動が確認されている。長期にわたる干ばつが原因で、野生のゾウがエサや水源を求めて行動範囲を広げている上、毎年3~6月がゾウの発情期と重なり、気性の荒い野生のゾウが人やほかの動物を襲ったり、車や家屋などを破壊したりすることが増えているという。

 専門家は、ゾウの活動区域で生活する住民に対し、政府や関連部門からの警報などを把握して、ゾウの出没時にはできる限り活動範囲に入らないよう注意喚起している。(c)東方新報/AFPBB News