【5月21日 CNS】サクサクしたヌガーの「雪花酥(Xuehuasu)」、ムースケーキ、抹茶ロールケーキ、カスタードまんじゅう…。ケーキ店でしか見ることのできないお菓子が、「90後」と呼ばれる1990年代生まれの若い料理人によって大学の食堂で作り出され、学生の間で評判となっている。

 この料理人は、王英(Wang Ying)さん。吉林大学(Jilin University)前衛(Qianwei)キャンパスの第4食堂で働いている。記者が訪れた時、王さんは厨房でカスタードまんじゅうを作っていた。

「学生たちに、いつもとは一味違ったものを食べてもらおうと思って作ったものです」と王さん。

 王さんは昨年9月頃から、いろいろなお菓子を作り始めた。比較的簡単に作ることのできる「虎皮卷(Hupijuan、トラ柄のついたロールケーキ)」やシュークリームから、手間のかかる「雪花酥」、ネットで人気の「アニマルケーキ」に至るまで、インターネットで勉強しながら試行錯誤し、学生の味覚に合うものを作り出すようになった。

 前学期からは、微信(ウィーチャット、WeChat)で学生からの菓子類の予約注文を受け始め、週に1度、集中的に製作している。

 中国式の菓子は得意だったが、洋菓子を作るのは大変だったという。通常業務を終えた後、朝昼晩の食事のピーク後の時間を使い、研究に励んだ。

 見た目と香り、味がそろった菓子類は、今では学食の特色になっている。王さんは毎週木曜日の午前中にん200~300個を作り、午後になると学生たちが受け取りに来る。当日中に作って売り、食べてもらう。新鮮でおいしいので、学生たちに評判だ。

 王さんは、「以前は、学生たちは出された食事を食べさせられるだけでした。私は学生たちが食べたいものを作ってあげたい」と話している。(c)CNS/JCM/AFPBB News