【5月15日 Xinhua News】第3回中国酒類偽造品・劣悪品刑事摘発交流フォーラムがこのほど、貴州省(Guizhou)で開催された。主催者の中国電子商取引(EC)最大手のアリババグループは、インターネットとビッグデータ技術を活用した偽造品取り締まりの状況について経験を共有した。

 2017年1月、同グループの発案で世界初の「ビッグデータを活用した偽造品摘発連盟」が誕生した。同グループの余志豪(Yu Zhihao)副総裁は「参加メンバーは当初の30社から現在では132社に拡大し、12の業界をカバーしている」と述べた。

 アリババの偽物摘発ビッグデータモデリングでは、1000近い特徴的指標に対する監視に基づき、スマート識別やスマート追跡、データ抽出クロス分析、ネットワークDNA認証の4方面から偽物識別モデルを構築している。このモデルは、商品やユーザーの異常行動をリアルタイムでスキャンし、スキャンで得た情報に基づいて偽物の疑いの判定を行う。

 努力の結果、2018年にアリババのプラットフォームでは偽物の疑いがある注文は1万件につき1.11件と、前年比26%減少した。さらに昨年、同集団は5万元(1元=約16円)を超える刑事対象事案について累計1634の手掛かりを法執行機関に提供し、全国各地の法執行機関による犯罪容疑者1953人の逮捕と犯罪拠点1542カ所の摘発に協力、これらの事案による被害額は約79億元に上っている。(c)Xinhua News/AFPBB News