【5月13日 AFP】外国人観光客に人気のミャンマー第2の都市マンダレー(Mandalay)の空港で12日、ミャンマー・ナショナル航空(Myanmar National Airlines)の旅客機が前輪の出ない状態で胴体着陸した。乗客82人と乗員7人にけがはなかった。当局が明らかにした。

 UB-103便は着陸装置に不具合があり、操縦士が午前9時(日本時間同11時30分)ごろ、胴体着陸を試みて成功した。機体はブラジルの航空機メーカー、エンブラエル(Embraer)製190型機。

 ソーシャルメディア上に出回った動画には、機首が少しずつ滑走路に向けて下がり、地面をこすりながら機体がゆっくりと静かに停止する様子が映っていた。動画の出所や真偽については確認できていない。

 ミャンマー民間航空局(DCA)のイエ・ツット・アウン(Ye Htut Aung)副局長はAFPに対し、操縦士は上空で2度旋回しながら、まずコンピューターシステム経由で前輪を出そうとし、次に手動で装置を起動しようとしたと説明した。前輪が出たかどうか確認してほしいと言ってきたという。

 結局、「技術的な問題」のため「後輪のみで着陸せざるを得なかった。操縦士は巧みな腕前で着陸に成功した」と同副局長は語った。(c)AFP