【5月12日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)の新ヘッドコーチ(HC)に、インディアナ・ペイサーズ(Indiana Pacers)やオーランド・マジック(Orlando Magic)を率いたフランク・ボーゲル(Frank Vogel)氏が就任し、さらにアシスタントコーチを元NBAのスター、ジェイソン・キッド(Jason Kidd)氏が務めると、複数の米メディアが11日に報じた。

 米スポーツチャンネルのESPNと米紙ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)が匿名の情報源の話として、ボーゲル氏がレイカーズと3年契約を結び、キッド氏が主任アシスタントを務めると伝えた。

 レイカーズは8年連続ファイナル出場の経験を持つレブロン・ジェームズ(LeBron James)が今季加入し、ジェームズを中心としたチーム再建を目指しているが、6季連続でプレーオフ進出を逃すふがいない結果に終わり、ルーク・ウォルトン(Luke Walton)HCが解任されていた。

 ボーゲル氏は2日前にレイカーズと面談を行っていた。チームの新指揮官については、クリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)でジェームズを指導した経歴があるティロン・ルー(Tyronn Lue)氏の名前も挙がっていたが、交渉は破談に終わっていた。

 その中で、ロブ・ペリンカ(Rob Pelinka)ゼネラルマネジャー(GM)がこの数日間、ボーゲル氏とキッド氏の情報を集めていたとのことで、ESPNは、ニューヨーク・ニックス(New York Knicks)が2016年、レイカーズで名将とうたわれたフィル・ジャクソン(Phil Jackson)氏がフロント入りしていた時期に、ボーゲル氏を新指揮官の候補に挙げていた点も指摘している。

 45歳のボーゲル氏は、2010年から2016年までペイサーズ、その後はチーム再建中のマジックを2年間率いた経験を持ち、NBAでの戦績は8シーズンで304勝291敗。ペイサーズでは2013年と2014年に東カンファレンス決勝にチームを導いた。

 一方で46歳のキッド氏は、1994年から2013年までNBAでポイントガードとして活躍し、2011年にはダラス・マーベリックス(Dallas Mavericks)でファイナル制覇を達成した。指導者としては2013-14シーズンにブルックリン・ネッツ(Brooklyn Nets)を、2014年以降はミルウォーキー・バックス(Milwaukee Bucks)を率いていたが、23勝22敗だった2018年1月時点で解雇されていた。(c)AFP