【5月12日 AFP】スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に所属するギャレス・ベイル(Gareth Bale)が、2試合連続でリーグ戦の招集メンバーから漏れた。チームを率いるジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督も、ベイルの構想外をうかがわせるコメントを引き続き残している。

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 ベイルはチームが3-2で勝利した前節ビジャレアル(Villarreal CF)戦でもメンバーに選ばれなかったが、それに続いて12日のレアル・ソシエダ(Real Sociedad)戦に向けた遠征メンバーからも外れた。ジダン監督が復帰してからのリーグ戦9試合で、ベイルが90分フル出場したのは3試合しかない。

 11日の会見で、ベイルと今後について話したのかと問われた監督は、「それについては一切話すつもりはない。プライベートな会話はプライベートなものとして、控室の中だけにとどめたい」と答えた。

 ベイルはジダン監督の第一次政権でも最後のシーズンは信頼を失っており、今季はフレン・ロペテギ(Julen Lopetegui)元監督の下で心機一転を図る機会を得たが、同指揮官、さらにサンティアゴ・ソラーリ(Santiago Solari)前監督が解任されてジダン監督が復帰したことで、レアル残留は不透明になっている。

 代理人を務めるジョナサン・バーネット(Jonathan Barnett)氏は8日、英スカイ・スポーツ(Sky Sports)に対してベイルの残留希望を明かし、「ジダン監督が残ってほしいと思っているかは定かではないが、現時点でギャレスは残りたいと思っている」「契約があるし、喜んで2022年までそれをまっとうするはずだ」と話している。

 この代理人のコメントについても、ジダン監督は「何もない。答えるつもりはない。私はレアル・マドリードの監督で、彼は自分の仕事をする。それだけのことだ」と話した。

 リーグでは優勝したFCバルセロナ(FC Barcelona)に勝ち点15差をつけられ、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)でもアヤックス(Ajax)に敗れて決勝トーナメント1回戦敗退に終わった悲惨な今シーズンを受けて、ジダン監督には、今夏の退団がうわさされる選手の質問が数多く寄せられている。

 その中で監督は、カリム・ベンゼマ(Karim Benzema)やマルセロ(Marcelo Vieira Da Silva Junior)、ラファエル・バラン(Raphael Varane)といった選手への信頼を口にする一方で、ベイルに関しては評価を明らかにしていない。(c)AFP/Thomas ALLNUTT