【5月12日 AFP】ヨーロピアンラグビーチャンピオンズカップ(2018-19 European Rugby Champions Cup)は11日、決勝が行われ、サラセンズ(Saracens)が20-10でレンスター(Leinster Rugby)に勝利。物議を醸しているイングランド代表のナンバー8、ビリー・ヴニポラ(Billy Vunipola)にけん引されたチームがここ4年で3回目となる欧州王者に輝いた。

 試合は最多5回目の優勝を狙うレンスターが主将ジョニー・セクストン(Johnny Sexton)のPGとタイグ・ファーロング(Tadhg Furlong)のトライ、そしてセクストンのコンバージョンで10-0と先行して前半終盤を迎えたが、追い込まれたサラセンズもオーウェン・ファレル(Owen Farrell)のPG、そしてショーン・メイトランド(Sean Maitland)のトライとファレルのコンバージョンで前半残り2分の間に追い付き、ハーフタイムを迎えた。

 これで優勝への土台をつくったサラセンズは、勝ち越して迎えた66分、ヴニポラが3人のディフェンダーを押しのけてトライ。オーストラリア代表イズラエル・フォラウ(Israel Folau)の同性愛者への暴言を支持するコメントをインスタグラム(Instagram)に投稿し、イングランドラグビー協会(RFU)とチームから注意を受けたヴニポラが勝負を決定づけ、英ニューカッスル(Newcastle)のセント・ジェームズ・パーク(St James' Park)に集まった5万1930人の観客を沸かせた大一番はサラセンズに軍配が上がった。

 サラセンズはこれで、スタッド・トゥールーザン(Stade Toulousain)、レンスター、RCトゥーロン(RC Toulon)に続く、史上4チーム目となる大会通算3度目の優勝を達成している。(c)AFP/Simon TURNBULL