【5月11日 AFP】男子テニス、四大大会(グランドスラム)通算20勝を誇るロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は10日、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2019)で準々決勝敗退に終わり、次週のイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2019)に出場するかどうかを週末に決める意向を示した。

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 大会第4シードのフェデラーはこの日、第5シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)に6-3、6-7(11-13)、4-6で敗れた。クレーコート大会に出場するのは、同じくティエムに屈した2016年5月のイタリア国際以来となっていた。

 ローマで行われるイタリア国際にワイルドカード(主催者推薦)で出場するかどうかについて、フェデラーは週末まで決断を延ばすとしており、「試合が6-0、6-0、あるいは第3セットが7-6になるのか、とにかくきょうの試合がどうなるか様子を見る必要があった」と明かした。

「勝敗が全てだから、この先の決断について聞かれるのは早い。選択肢は残しておきたい。そのために(ローマの)ドローに入っている」「決断を下すのは週末になるだろうが、出場するかは分からない」

 第2セットのタイブレークで2本のマッチポイントをふいにしたフェデラーは、第3セットでティエムを退けることはできなかったものの、スペインでのパフォーマンスには満足しており、「試合内容にはとても満足している。ここでは良く戦えたと思う」「今はクレーコートに手応えを感じている」と語った。

 2017年と18年はグラス(芝)コートとハードコートに集中するためクレーコート大会を見送っていたフェデラーは、標高の高さが自分向きのスピードアップした試合展開となる中でマドリードの会場をクレーでの復帰戦に選んだことを喜んでいた。

「素晴らしい一週間だった。人々はこれ以上ないほど自分にフレンドリーだった。プレーも良かったと思う」「確かに悔しい。マッチポイントをふいにしたのは最悪だ。これで一歩後退するとしても、全て良しとしよう」 (c)AFP