【5月10日 AFP】米アマゾン・ドットコム(Amazon.com)の創業者ジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)氏は9日、有人月面着陸船「ブルームーン(Blue Moon)」の模型を公開した。同氏は宇宙開発企業「ブルー・オリジン(Blue Origin)」を設立し、3年前からブルームーンの開発に取り組んできた。

 ブルームーンは自動運転の探査機(ローバー)4台を搭載でき、重さは燃料が満杯の状態で約15トンに上る。

 ベゾス氏は米首都ワシントンで行われたイベントでブルームーンを紹介し「月に戻る時がきた。今回は滞在するためだ」と述べた。

 2024年までに月の南極への着陸を目指す方針。月の南極では昨年、氷の存在が確認されている。水資源として利用できる可能性があり、太陽系探索に拍車を掛けると期待されている。

 ベゾス氏はブルームーンの打ち上げ時期について、具体的な日程は言及しなかった。だが、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の掲げる、2024年までの実現を目指す有人月面着陸計画には間に合うとの見解を示した。

 ベゾス氏は「その期限達成に貢献することができる。なぜならわれわれは3年前から取り組んでいるからだ」と述べた。

 映像は9日撮影。(c)AFP