【5月10日 AFP】テニス、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2019)は9日、女子シングルス準々決勝が行われ、大会第1シードの大坂なおみ(Naomi Osaka)は6-3、2-6、5-7でベリンダ・ベンチッチ(Belinda Bencic、スイス)に敗れた後、「雑念が多すぎた」と語った。

 世界ランク1位の大坂は、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)と全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)を制し、今月26日に仏パリで開幕する全仏オープンテニス(French Open 2019)で四大大会(グランドスラム)3連勝を目指している。

 しかしながら、今大会で4強入りを逃せば世界トップの座が危ぶまれ、試合中にそのことが心に影響を与えたかもしれないとして、「雑念が多すぎた。彼女には前にも負けていたから、この試合はどうしても勝ちたかった。2連敗は避けたかった」と振り返った。

「ここで準決勝に勝ち進めば、世界1位を維持できると周囲から言われていた」「それを望んでいたけれど、プレー中にそのことを考えていた。それは必ずしも良いことではなかった」

 第3シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)が今大会でタイトルを獲得すればトップから陥落する大坂は、次週のイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2019)でローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)に向けた最後の調整に臨む。

 一方、元トップ10選手でありながら数シーズン前に度重なる故障でランキングを大きく落とし、現在は世界18位まで復活しているベンチッチは、「もちろん、とても満足している」「これで準決勝進出。世界1位を倒したし、試合もひっくり返すことができた」と手応えを口にし、もっと上のランキングを目指す決意を示した。

 さらに先に進むチャンスをつかむべく、ベンチッチは10日の準決勝で通算2度の大会制覇を誇るハレプと対戦する。同選手は第9シードのアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)を7-5、7-5で下してベスト4入りを決めた。(c)AFP