【5月11日 AFP】テニス、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2019)は10日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第5シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)は3-6、7-6(13-11)、6-4で第4シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)から逆転勝ちを収め、準決勝進出を決めた。

 2018年の全仏オープンテニス(French Open 2018)で準優勝を飾り、先月のバルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2019)でタイトルを獲得したティエムは、15分に及んだ第2セットのタイブレークで2本のマッチポイントをしのぐと、2時間10分の激闘を制し、3年ぶりにクレーコート復帰を果たしたフェデラーのその第1章に終止符を打った。

 3月のBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2019)決勝でもフェデラーに勝っているティエムは、「試合はかなりの接戦だった」「マッチポイントをしのげたのは幸運だった」と振り返った。

「ロジャーはクレーコートで信じられないようなプレーをしていた。勝てて本当にすごくうれしい。彼は特別で、テニス史上最高の選手かもしれない。何か違うものを持っている」「彼と対戦するときは、全てのポイントが大きなチャレンジだ」

 一方、前回クレーコートでプレーした2016年のイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2016)でもティエムに敗れていたフェデラーは、同サーフェスでの復帰戦に満足している様子で、「試合内容にはとても満足している。ここでは良く戦えたと思う」「今はクレーコートに手応えを感じている」と語った。

 ティエムは11日の準決勝で世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と対戦することが決定。ジョコビッチは同日の準々決勝で第9シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)がウイルス性腹痛で棄権したため、不戦勝で勝ち進んだ。(c)AFP