【5月6日 AFP】テニス、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2019)は5日、女子シングルス1回戦が行われ、大会第1シードの大坂なおみ(Naomi Osaka)は6-2、7-6(8-6)でドミニカ・チブルコバ(Dominika Cibulkova、スロバキア)を下し、調子と体調面の不安を払拭(ふっしょく)した。試合後大坂は、クレーコートが「より快適」になったと手応えを口にした。

【写真特集】AFPのカメラがとらえたテニス選手のオフショット

 2月にサーシャ・バイン(Sascha Bajin)コーチとの関係を解消してから苦しい戦いが続いている大坂は、8日前のポルシェ・テニス・グランプリ(Porsche Tennis Grand Prix 2019)準決勝では腹筋を痛めて棄権し、今月下旬に開幕する全仏オープンテニス(French Open 2019)が不安視されていた。

 しかし体調の不安を一切感じさせずにチブルコバを退けた大坂は、試合後「良い感触だった。お腹に痛みがないのは良い兆しね」と話した。大坂は2回戦でサラ・ソリベストルモ(Sara Sorribes Tormo、スペイン)と対戦する。

 第1セットを支配した大坂は、あっさりと初戦を突破するかにみえたが、第2セットはチブルコバが粘りを見せた。

 マドリード・オープンの本戦で初勝利を挙げた大坂は、クレーコートについて「ほかに行く場所はないと考えていたし、正直なところこのためにトレーニングをしているので100パーセントの力を出さなければならなかった」と話した。

 こちらも今季序盤戦は苦しんでいるとはいえ、難敵だったチブルコバを退けた大坂は、「自分としてはクレーに適応する期間だったと感じている。数年かかったけれど」「今はより快適になっている。シーズン開幕前にかなり長いトレーニング期間を過ごしたからなのかは分からないけれど。でも、そう、気分は良い」とコメント。腹筋のけがが快方に向かっているのであれば納得のパフォーマンスだった。

 一方、昨年の全仏オープン(French Open 2018)を制し、マドリード・オープンで2度優勝している第3シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)は、予選勝者のマルガリータ・ガスパリアン(Margarita Gasparyan、ロシア)を6-0、6-4で退けた。第5シードのカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)は、18歳のダイアナ・ヤストレムスカ(Dayana Yastremska、ウクライナ)に苦しめられたものの5-7、7-6(7-5)、6-3で勝利。また、フランスのポーリン・パーメンティア(Pauline Parmentier)は、膝のけがに悩まされている第6シードのエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)に6-4、7-6(8-6)で勝利して2回戦に進んだ。(c)AFP/Thomas ALLNUTT