【5月4日 AFP】女子テニス、世界ランク1位の大坂なおみ(Naomi Osaka)は、スペイン・マヨルカ(Mallorca)島にあるラファ・ナダル・アカデミー(Rafa Nadal Academy)のクレーコートで一週間の練習をこなし、1月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)以降は鳴りを潜めていた本来の調子を取り戻したという手応えをつかんでいる。

 今週開幕するマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2019)にトップシードとして出場する大坂は、再び試合に臨む準備はできていることに加え、4強入りを果たした前週のポルシェ・テニス・グランプリ(Porsche Tennis Grand Prix 2019)で痛めた腹筋についても、それほど気にならないと明かした。

 ポルシェ・オープンでは、アネット・コンタベイト(Anett Kontaveit、エストニア)との準決勝を前に棄権を余儀なくされた大坂だが、3日にマドリード・オープンの試合会場であるラ・カハ・マヒカ(La Caja Magica)でストロークの練習をこなしても特に痛みは出ていないという。

 大坂は同日マドリードで報道陣に対し、「きょうまでサーブは打っていない。基本的には休養を取っている」とすると、「完全に休んでいるわけにはいかないので、もちろんグラウンドストロークに関してはこの3日間こなしてきた。だけど、痛みはないから良い兆候だと思う」と語った。

 クレーコートで初のタイトル獲得を目指している大坂は、今大会の初戦で2016年大会準優勝のドミニカ・チブルコバ(Dominika Cibulkova、スロバキア)と対戦する。1月の全豪で四大大会(グランドスラム)2連勝を記録した21歳だが、それ以降は幾分か勢いが衰えている。

 日本とハイチの血を引く大坂は、サーシャ・バイン(Sascha Bajin)氏と師弟関係を解消した後、ドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2019)では初戦で敗れ、大会連覇を目指していたBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2019)では4回戦敗退。続くマイアミ・オープン(Miami Open 2019)でも3回戦で姿を消した。

 BNPパリバ・オープン前にジャーメイン・ジェンキンス(Jermaine Jenkins)氏を新コーチに迎えた大坂は、ポルシェ・オープンで本調子を取り戻した感覚があるとして、「(大会開催地の)シュツットガルト(Stuttgart)では、かなり手応えをつかんだ」と自信を見せた。

「2試合の激しい試合をこなし、全豪オープンの後に見失っていたスイッチを入れることができたと思う」「あの2試合はすごく楽しめた。だから、次の試合も本当に楽しみにしている」