【5月3日 AFP】南米ベネズエラの野党指導者レオポルド・ロペス（Leopoldo Lopez）氏が首都カラカスにあるスペイン大使館に保護を求めて身を寄せている問題で、スペイン政府は2日、ベネズエラ政府の身柄引き渡し要求には応じないと表明した。

　スペイン外務省は「いかなる状況においても、レオポルド・ロペス氏をベネズエラ当局に引き渡すことも、大使公邸を立ち去るよう求めることも想定していない」との声明を発表した。

　ロペス氏は2014年、ニコラス・マドゥロ（Nicolas Maduro）政権に対する暴力的な抗議デモを扇動したとして訴追され、翌年に禁錮14年の判決を受けた後、2017年からは自宅軟禁下にあった。

　先月30日、約2年ぶりに公の場に姿を現したロペス氏は、暫定大統領就任を宣言した野党指導者フアン・グアイド（Juan Guaido）国会議長が軍に蜂起を呼び掛けたデモに合流。その日のうちに妻子と共に首都カラカスにあるチリ大使館へ保護を求め、その後、スペイン大使館に移動していた。(c)AFP