【5月2日 AFP】陸上男子長距離のモハメド・ファラー(Mohammed Farah、英国)が、今年行われる世界陸上ドーハ大会(IAAF World Championships in Athletics Doha)でのマラソンの出場を辞退したことが分かった。これにより、同選手がトラック種目に復帰する可能性が高まっている。

 先月28日のロンドン・マラソン(London Marathon 2019)で5位に終わったファラーは、英国代表としての出場資格を持っていたが、世界陸上のマラソンの欠場を決断。夏季五輪で四つの金メダルを獲得している36歳は、世界陸上における男子1万メートルの4連覇を目標に据えているかもしれない。

 2017年、ロードレースに専念するためトラック競技に別れを告げたファラーは、昨年のロンドン・マラソンで3位に入った。また、同10月のシカゴ・マラソン(Bank of America Chicago Marathon 2018)では欧州記録を更新し、マラソン転向後初優勝を果たしたが、先日のロンドン・マラソンでは1位のエリウド・キプチョゲ(Eliud Kipchoge、ケニア)に約3分差をつけられてフィニッシュした。

 今年に入ってから、ファラーは世界陸上でトラックに復帰する可能性をほのめかしており、3月上旬には以下のように話していた。

「過去に競った仲間に会ったり、テレビで欧州室内陸上選手権(European Athletics Indoor Championships 2019)を見たりして、『ああ、戻りたいな』と思った」「もし物事がうまく進み、メダルを獲得できるチャンスがあれば、トラックに復帰して母国のために走りたい。しかし、今はマラソンに集中することが第一だ」 (c)AFP