【4月30日 AFP】トルコ1部リーグのアランヤスポル(Aytemiz Alanyaspor)は29日、チェコ代表FWのヨセフ・シュラル(Josef Sural)選手(28)がチームメートと遠征先から戻る途中、バスの事故に遭遇して死亡したと発表した。クラブの会長によれば、バスの運転手が2人とも眠っていたことが事故の原因だと話している。

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 アランヤスポルはツイッター(Twitter)で、「チェコ出身のヨセフ・シュラルは、選手7人を乗せたチーム専用の小型バスで遠征先のカイセリ(Kayseri)から戻る際に事故に遭遇して重傷を負った。病院は懸命な治療を施したが、助からなかった」と明らかにした。

 半国営アナトリア(Anadolu)通信によると、南部の都市アランヤ(Alanya)近郊で発生した今回の事故では、元トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)のDFでイングランド代表経験を持つスティーヴン・コーカー(Steven Caulker)や、セネガル代表で元ニューカッスル(Newcastle United)のFWパピス・シセ(Papiss Cisse)ら他6選手も巻き込まれたが、いずれも重傷は免れたという。

 アランヤスポルのハサン・チャブシオール(Hasan Cavusoglu)会長は、「残念ながら、バスのドライバー2人が居眠りをしていて、事故が起きてしまった」と述べた。アナトリア通信によれば、運転手1人が身柄を拘束され、トルコ当局が事故の捜査を開始したという。

 シュラル選手は、チェコ1部リーグのズブロヨフカ・ブルノ(Zbrojovka Brno)をはじめ、スロヴァン・リベレツ(Slovan Liberec)やスパルタ・プラハ(Sparta Prague)などでもプレー。母国代表として20キャップを記録し、欧州選手権(UEFA Euro 2016)では中心選手として活躍した。

 チェコ代表の同胞でアーセナル(Arsenal)のGKペトル・チェフ(Petr Cech)は、「けさ悲しいニュースが届いた。ご家族や彼の最愛の人々に心からのお悔やみを。安らかに眠れ」とツイッターに投稿した。(c)AFP