【4月28日 AFP】イランのタスニム(Tasnim)通信は28日、同国の革命防衛隊(Revolutionary Guards)のドローンがペルシャ湾(Persian Gulf)を航行する米空母の上空で偵察飛行に成功したと報じ、米空母艦上の様子を捉えたとされる動画を公開した。

 タスニム通信がウェブサイトで公開した動画は、アクション映画のBGMが流れる中、ペルシャ語とラテン文字で「アバビル3(Ababil III)」と翼に記された空色のドローンが、海に近い砂漠の基地を離陸し、護衛艦の上空を飛行してから空母の上を飛行する様子を映したもの。空母の艦上に複数の戦闘機が駐機しているのが見える。

 タスニム通信はウェブサイトで、「セパ(Sepah、革命防衛隊のペルシャ語名)の海軍部隊は、当地域及びペルシャ湾における米国テロリスト部隊のあらゆる動きを認識し、子細に監視している」と述べた。

 だが、これまでのところ、この動画の信ぴょう性は確認できておらず、タスニム通信も、米軍のものとされる空母の名称や動画の撮影時期には言及していない。

 イランの革命防衛隊は3週間ほど前に、米国政府から「外国のテロ組織」に指定されている。(c)AFP