【4月27日 AFP】地中海の島国キプロスで起きた連続殺人事件で、容疑者が外国人女性と未成年の少女ら7人を殺害したと供述したことが分かった。同国の警察筋が明らかにした。地元メディアはこの事件を同国初の「連続殺人事件」と報じている。

 現地メディアによると、ギリシャ系キプロス人の軍士官、ニコス・メタクサス(Nicos Metaxas)容疑者(35)は、首都ニコシアの南西にある2か所の湖に遺体を遺棄したと供述した。警察はギリシャ系キプロス人にとって聖金曜日(Good Friday、受難日)に当たる26日、これら2か所の湖で遺体の捜索を行った。

 警察は4月14日以降、国内で働くフィリピン人とみられる3人の遺体を収容。うち1人の遺体は、容疑者が捜査官に遺体を遺棄した場所を教えたことを受けて25日に収容された。この遺体はニコシア郊外の軍の射撃演習場にある井戸の中に捨てられていた。

 遺体の捜索が行われている2か所の湖は、トロードス山脈(Troodos Mountains)の麓の丘陵地帯にある廃坑に水がたまったもので、今では水辺のピクニックを楽しむ場所として利用されている。(c)AFP/Dylan Collins