【5月8日 東方新報】中国南方航空(China Southern Airlines)の南寧(Nanning)発タイ・バンコク行きの便で、搭乗時に乗客が機体の下に向かって硬貨を投げ、飛行機が78分遅延する騒ぎとなった。同社の微博(ウェイボー、Weibo)公式アカウントによると、遅延が起きたのは先月20日。乗客は警察に拘留された。

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 この乗客は飛行機に乗るのが初めてで、安全祈願のため、機体の乗降口とボーディングブリッジの接続箇所から機首方向に硬貨6枚を投げた。硬貨をすべて見つけて検査を終えるまで、同便は遅延した。南方航空では、飛行機に乗る際は迷信を信じず、航空安全法規を遵守し、むやみに物を投げないでほしいと注意喚起している。

 今年2月からこれまでの間で、中国国内では天津(Tianjin)や武漢(Wuhan)、済南(Jinan)、安慶(Anqing)の空港で、乗客が硬貨を投げたことによる飛行機の遅延や運航取り消しが計5件発生していた。航空エンジニアによると、機体のエンジン部内に硬貨のような硬い金属物が混入すると、重大な事故の原因になるという。(c)東方新報/AFPBB News