【4月26日 AFP】ブルガリアから飛来したシロエリハゲワシが、イエメンの首都サヌアで保護されている。このネルソンと名付けられた推定2歳のシロエリハゲワシには、ブルガリアの野生生物保護団体「FWFF」によって翼に衛星発信機のタグが取り付けられていた。そのため、昨年9月にブルガリアからの長距離移動をスタートさせていたことが分かった。

 ネルソンは、飛んでいる間に方向がわからなくなったとみられ、イエメン第3の都市タイズ(Taez)に迷い込んだ。同国では内戦が続いており、タイズは暫定政権派によって支配されているが、街を包囲しているのは反政府武装組織フーシ派(Huthi)だ。翼のタグを見た暫定政権派の兵士らは、これをスパイのための機器と勘違いし、ネルソンを「拘束」した。現在は解放・保護されている。23日撮影。(c)AFP