【4月21日 AFP】(更新、写真追加)教会やホテルを狙った爆発があったスリランカで21日、新たに2度の爆発が発生した。この日、同国で起きた爆発は計8件となり、確認された死者数は160人前後となった。

 警察のルワン・グナセケラ(Ruwan Gunasekera)氏によると、7件目の爆発があったのは、中心都市コロンボ(Colombo)南部のデヒワラ(Dehiwala)にあるホテル。この爆発で少なくとも2人が死亡した。

 また警察筋によると、同市のオルゴダワッタ(Orugodawatta)で発生した8件目の爆発は、自爆犯が実行したもので、警察官3人が死亡したという。

 匿名を条件に取材に応じた同筋は、警察がオルゴダワッタにある住宅に、捜索のため踏み込んだ際に自爆犯が爆発物を起爆させたと明かした。

 さらに、コロンボ市内のホテル3軒で起きた爆発のうち、シナモン・グランドホテル(Cinnamon Grand Hotel)で発生した爆発も、施設内のレストランで自爆犯が爆発を引き起こしていたことが分かった。

 同ホテルの関係者はAFPに対し、「自爆犯が最前列にやって来て、爆発を引き起こした」と語った。

 スリランカ政府は連続爆発を受け、同国全土に夜間外出禁止令を出した。警察によると、即時発効し、さらなる通告があるまで続くという。

 また一時的にソーシャルメディアを禁止する措置を取るとも発表。同国の大統領秘書官は声明で、「政府は不正確で間違った情報が流布するのを防ぐため、ソーシャルメディアのプラットフォーム全てをブロックすると決定した。これは一時的な措置である」と述べた。(c)AFP