【4月20日 AFP】イタリア国立反ドーピング裁判所(TNA)は19日、競泳男子のアンドレア・ベルガーニ(Andrea Vergani)が大麻に陽性反応を示したとして、即座に資格停止処分を適用すると発表した。

 21歳のベルガーニは今月2日、伊リッチョーネ(Riccione)で行われた国内選手権の期間中に実施された薬物検査で、大麻の主な有効成分であるテトラヒドロカンナビノール(THC)に陽性反応を示した。同大会は韓国・光州(Gwangju)で7月に開催される世界水泳選手権(FINA World Championships)の選考会も兼ねていた。

 Bサンプルも陽性が確定した場合、処分期間は4か月から6か月になるため世界水泳には出場できなくなる。

 ベルガーニは、昨年中国・杭州(Hangzhou)で開催された第14回世界短水路選手権(FINA Short Course World Swimming Championships 2018)で、男子4×50メートル自由形リレーのメンバーとして母国に銅メダルをもたらした。

 さらに、英北部スコットランドのグラスゴーで行われた昨年の欧州選手権(European Championships Glasgow 2018)でも、男子50メートル自由形で3位に入ったベルガーニは、同種目では2019年の世界最速タイムとなる21.53秒の記録も保持している。(c)AFP