【4月19日 AFP】ラグビーアイルランド代表の主将を務めるロリー・ベスト(Rory Best)が18日、今年のW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)を最後に現役を引退する意向を明らかにした。

 現在36歳のベストは母国代表として116キャップを記録しているほか、シックスネーションズ(Six Nations Rugby)では2009年と2018年の全勝優勝(グランドスラム)を含めて通算4度の優勝を経験している。

 クラブでは欧州プロリーグ・プロ14のアルスター(Ulster)でプレーするベストは、チームの公式ウェブサイトで「今シーズン限りでアルスターでのラグビーから引退すると表明することは、複雑な気持ちだ」とすると、「競技生活から離れるにはこれが適切な時期だと感じているし、それはぜいたくで非常に名誉なことだ」と語った。

「アルスターの一員としてシーズンを終えること、そしてアイルランド代表として臨むW杯にとてもわくわくしている。どちらも最高レベルのプレーをして最高の結果を出したい」

 2005年に代表デビューを果たしたベストは、これまでに主力として代表チームを一時は世界ランク2位まで押し上げたほか、2016年には主将として世界王者ニュージーランド戦で母国に初勝利をもたらした。2013年と2017年にはブリティッシュ&アイリッシュライオンズ(British and Irish Lions、英国とアイルランドの選抜チーム)の遠征メンバーとなったが、テストマッチに出ることはなかった。

 クラブレベルではプロ12時代の2006年にアルスターで優勝を経験し、2004年にデビューして以降合計219試合に出場して23トライを記録したベストは、「この素晴らしいクラブでの15年間で、私はチームメートやコーチ、そして大勢のサポーターに恵まれた。2004年からずっと支援してくれている一人一人に感謝したい」と語った。(c)AFP