【4月28日 AFP】イタリア人建築家のジョバンナ・パラスカンドロ(Giovanna Parascandolo)さん(23)は、自分の2倍もの「年齢」になるイタリアの小型車フィアット500(Fiat 500)の修理を自らの手で終えたばかりだ。

「情熱に駆られたのは、偶然でした」と、彼女はAFPの取材に語った。友人が所有していたフィアット500に夢中になり、「そのミニマリストなダッシュボードやボタン、スイッチ」にほれ込んだという。

 フィアット500のクラシックカーは今、非常に人気が高い。パラスカンドロさんも自分のオートバイを売って、1967年式の中古車を2000ユーロ(約25万円)で購入した。「さびだらけで、エンジンもかからず、ブレーキも利きませんでした」と話すパラスカンドロさんは、広い倉庫の中に自らのニックネームを冠した「ナンナのガレージ」を立ち上げ、現在は2台目のフィアット500の修理を行っている。

 彼女は1年間、「1990年代式の」インターネットフォーラムを利用したり本を読んだりして車の修理方法を学んだ。人の手を借りたのは、ボディーのさびた部分の切除と溶接作業を元修理工に手伝ってもらった時だけだ。「フィアット500は、私の初恋の相手。究極にシンプルで、いろいろ学ぶにはもってこいの車。でも将来はもっと大型の高級な車が欲しい」と語った。(c)AFP