【4月16日 AFP】オーストラリアラグビー協会(Rugby Australia)は15日、同性愛者への暴言を繰り返している同国代表スター選手のイズラエル・フォラウ(Israel Folau)に行動規範の違反通告を出した。48時間以内に返答がない場合は、契約解除となる。

 非常に信心深いことで知られるフォラウは先週、同性愛者には「地獄が待っている」とインスタグラム(Instagram)で投稿し、代表チームのスポンサーを務める豪カンタス航空(Qantas Airways)などから批判の声が上がっていた。

 昨年にも同様の騒動を起こしていたフォラウだが、自身の意見を曲げない姿勢を示し、信仰のためならラグビー界から身を引く準備はできていると話している。

 ラグビー協会のレイリーン・キャッスル(Raelene Castle)最高経営責任者(CEO)は、これまでもフォラウに対してソーシャルメディアでの言動について警告してきたが、忠告を受け入れず、12日の面会でも謝罪を拒否したと述べ、同選手の契約解除へ動いている。

 一連のフォラウの行動は、ラグビー協会が定める行動規範の「重大なレベルの違反」に該当するとされており、キャッスルCEOは、この規範が同選手の契約を解除する根拠となると話している。

 フォラウは48時間以内に処分を受け入れるか、本件を聴聞会の手に委ねることができる。同選手はこれまで、キャリア続行へ向けて闘う意向を示している。(c)AFP