【4月11日 AFP】英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)が10月31日まで最長6か月にわたり再延期されたことを受け、テリーザ・メイ(Theresa May)英首相は11日に記者会見を行い、目標は「一刻も早い離脱」だと強調するとともに、秩序ある離脱履行のため離脱協定案の議会通過を目指す考えを改めて示した。

 英国は既に欧州議会(European Parliament)議員選挙実施に向け動いているが、メイ氏は「EUが合意したのは離脱協定案が承認された時点で打ち切ることができる延期だ」と指摘し、5月22日までに離脱協定案への議会の承認を得て、議員選を回避する望みを捨てていないと語った。

 メイ氏は11日、政治的こう着状態の解決策を見いだすため、同氏側近が最大野党・労働党と協議を進める前に英議会下院で演説する予定。

 10日から11日未明にかけて行われたEU首脳会議で結ばれた合意によると、英国が5月22日以後もEUにとどまる場合には欧州議会議員選挙を行う必要があり、実施できない場合は6月1日が離脱日となる。(c)AFP