【4月11日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーのメジャー第1戦、第83回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2019)の開幕を翌日に控えた10日、米ジョージア州オーガスタのオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club)で恒例のパー3コンテストが行われ、マット・ウォレス(Matt Wallace、イングランド)が優勝を飾った。

 サンディ・ライル(Sandy Lyle、スコットランド)とのプレーオフを制したウォレスだが、コンテストの優勝者は本戦で勝てないというマスターズのジンクスを背負うことになった。

 12日に29歳の誕生日を迎えるマスターズデビューのウォレスは、1960年から開催されているパー3コンテストで通算100本目となる節目のホールインワンも決めた。

 世界ランク36位のウォレスは、コンテストの優勝者が抱えるジンクスの打破に挑み、1979年のファジー・ゼラー(Fuzzy Zoeller)氏以来となる初出場でのマスターズ制覇を目指しており、「純粋に勝ちたかったんだ。少しでも歴史を塗り替えたい」とコメントした。

 1998年と1999年のパー3コンテストを制しているライルは、パドレイグ・ハリントン(Padraig Harrington、アイルランド)に並ぶ通算3度目の優勝をウォレスに阻まれた。

 最終グループのウォレスは、120ヤードの8番でこの日全選手通算で4本目のホールインワンを達成。続く9番で1988年マスターズ覇者の61歳ライルに並ぶと、プレーオフではバーディーを記録し優勝した。

 パー3コンテストは子どもや家族、友人がキャディーを務めるなどリラックスしたムードの中行われる。大会は11日に初日を迎える。(c)AFP/Jim SLATER