【4月8日 AFP】マレーシア出身の28歳のプロゴルファーが、中国で行われていた大会中に急死したことが発表された。現時点で選手の死亡に事件性はないとみられている。

 亡くなったのはマレーシアのアリ・イラワン(Arie Irawan)選手で、男子米国ツアー下部に当たるPGAツアーチャイナの三亜選手権(Sanya Championship)に出場中、宿泊していた海南島(Hainan Island)のホテルで死亡しているのが7日朝に発見された。

 PGAツアーは「目を覚まして最終日のラウンドに出かけようとしていたルームメートが、ベッドにいたイラワン選手から反応がないことに気づきました」と発表。シリーズの担当者は「悲劇としか言いようがありません。この中国で、われわれは強い絆で結ばれた家族であり、全員がショックを受けています」と述べた。

 ツアーによれば「検視報告はまだ完了していないが、現時点で事件や事故の可能性はない」という。大会は最終日に入るところで、イラワン選手は予選敗退に終わっていたが、現地に残っていた。

 イラワン選手はゴルフ推薦で米タルサ大学(University of Tulsa)へ進学し、2013年にプロへ転向すると、7年のキャリアでアジア下部ツアー2勝を挙げた。

 大会主催者は、家族の心情を考慮して最終日のラウンドを中止し、米国のトレバー・スルマン(Trevor Sluman)の優勝が決まった。(c)AFP