【4月6日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で7度の総合優勝を誇る伝説的ドライバー、ミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏の息子ミック(Mick Schumacher)は5日、今週バーレーンで臨んだフェラーリ(Ferrari)のテストについて、駆け出しのレース人生において重要な足掛かりになったと語った。

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 20歳のミックは独スポーツ通信社SIDに対し、「とても感慨深いものだった。自分だけではなく、その場にいた全員にとってそうだった」「扉は開いている。今回のテストは、マラネロ(Maranello、フェラーリの本拠地)でフェラーリのF1エンジニアと一緒に仕事をする機会を与えてくれるものとなっている。自分の将来にとってすごく大切なことを学べるし、すでにフォーミュラ2(F2、FIA F2選手権)で生かしている」と語った。

 昨季の欧州F3選手権(FIA European Formula 3 Championship)で総合優勝を果たし、今季からF2に参戦しているミックは、フェラーリのマシンに乗り、サキール・バーレーン・インターナショナル・サーキット(Sakhir Bahrain International Circuit)で計56周を走行した。

「率直でかなりオープンなフィードバックを行い、自分には改善の余地があることを示している」「難しい点があるとすれば、それはマシンのことをまだ正確に分かっておらず、自分の限界を把握していないからだ。コーナーのスピードは本当に最高で、まるでマシンがレールの上を動いているみたいだ」

 F4選手権(FIA Formula 4 Championship)で2シーズンを過ごした後、F3でキャリアを積んだミックは、最高峰のカテゴリーであるF1に参戦するための具体的なスケジュールは立っていないとしており、「F2で初めて週末のレースに臨み、これからどうなっていくか見極めていく。F1でテストを経験したけれど、今の時点ではF2に完全に集中している」と続けた。(c)AFP