【4月3日 AFP】ネパール南部で3月31日、春季には珍しく発生した猛烈な暴風雨により、死者は少なくとも27人、負傷者は600人以上に達した。当局が1日、発表した。大規模な救助活動が進められている。

 被害を受けたのは、地方部のバラ(Bara)郡とその周辺地域。突風で家屋が倒壊、車やトラックは横転した。

 内務省によると、死者のうち5人は子どもだという。救助隊が、被災地への救援物資の輸送や負傷者の搬送を行っている。

 目撃情報によると、風はあまりに強く、客を乗せていたバスまでもが横転したという。家屋や木々、電柱もなぎ倒された。

 ネパールではモンスーンの時期に土砂崩れや洪水が発生し、毎年数百人が犠牲になるが、春季にこれほどの死者を伴う嵐が発生するのはまれだという。

 映像は1日撮影。(c)AFP