【4月3日 AFP】ペルーの首都リマにある未認可のバスターミナルで3月31日夜、バス火災が発生し、17人が死亡した。検察当局が発表した。

 消防当局によると、火災が起きたのは州間をつなぐ路線を運行するバス。出発準備中に出火し、犠牲者の大半は上層階に取り残された人々だった。

 鎮火後のバスは大部分が骨組みだけとなっており、複数の遺体が依然座席に残されているのが見える。バスの上下階をつなぐ階段で窒息死した人もいる。

 報道によると、午後7時半(日本時間4月1日午前9時半)すぎ、バス後部で発生した電気機器の故障が原因で出火したとされる。消防当局は当初、死者数を少なくとも20人としていたが、車内の捜索後に17人へと訂正。死者には子ども4人が含まれている。さらに乗客7人が負傷し、病院に搬送された。

 今回の火災からは、ペルーの公共交通の整備状況が不十分である様子がうかがえる。とりわけ人口1000万人のリマでは、山積する交通問題に当局の対応が追い付いていない。

 映像は31日に撮影。(c)AFP