【4月1日 AFP】世界ラリー選手権(WRC 2019)第4戦、ラリー・フランス(Rallye de France - Tour de Corse 2019)は31日、最終日が行われ、ヒュンダイ(Hyundai)のティエリー・ヌービル(Thierry Neuville、ベルギー)が優勝し、ドライバーズ選手権で首位に浮上した。

 レースはフォード(Ford)のエルフィン・エバンス(Elfyn Evans、英国)が優勝に向かっていたが、最終ステージでタイヤがパンクし、ヌービルに勝利が転がり込んだ。ヌービルは2日目にも、トヨタ(Toyota)のオット・タナック(Ott Tanak、エストニア)が第11ステージでパンクしたことにも助けられ、同日の最終第12ステージで首位に立っていた。

 ヌービルは「エルフィンのことは非常に残念だ。彼はとても良い仕事をしていた。とはいえ、僕らも勝利にふさわしかったと思う」「常に攻めていたし、決して諦めなかった」とコメントした。

 一方、ヌービルと4.5秒差の2番手で最終日を迎えたエバンスは、第13ステージでヌービルをわずかにかわしてトップに立ったが、最終14ステージでタナックと同じ不運に見舞われた。ゴール地点でエバンスは「受け入れ難いが仕方がない。こういうときもある」「きのうは似たようなことがオットに起こった。これがラリーというものだ」と話した。

 ヌービルと約40秒差の2位には、前年王者であるシトロエン(Citroen)のセバスチャン・オジェ(Sebastien Ogier、フランス)が入った。片方のフロントタイヤがちぎれた状態でフィニッシュしたエバンスは、オジェと約30秒差の3位だった。

 ヌービルは年間ポイントを82に伸ばし、オジェに2ポイント差、タナックに5ポイント差の総合首位に浮上している。第5戦のラリー・アルゼンチン(Rally Argentina 2019)は4月末に行われる。(c)AFP