【3月31日 AFP】アフガニスタン北部バルフ(Balkh)州で30日、かつて軍閥の長として君臨したアブドルラシド・ドスタム(Abdul Rashid Dostum)第1副大統領の車列が、旧支配勢力タリバン(Taliban)の襲撃を受けた。この攻撃、ドスタム氏は無傷だったものの、護衛担当者1人が死亡した。当局者がAFPに明らかにした。

 ドスタム氏の元側近によると、襲撃は同日開かれた集会の帰途に発生。1時間にわたる攻撃で、複数の負傷者が出たという。

 タリバンの報道官はツイッター(Twitter)に犯行声明を出し、ドスタム氏の護衛4人を殺害したと主張している。

 ドスタム氏は同州での集会で、もし政府が自らに任せてくれるならば、タリバンを同国北部から6か月以内に排除できると主張していた。

 同国のウズベク人を率いるドスタム氏は、極めて残虐な行為の数々とともに、40年間にわたる戦いの最中に変節を繰り返してきたことで悪名高い。関与が取り沙汰される戦争犯罪の数々、および政敵に対するレイプや拷問を企ててきたにもかかわらず、同氏は2014年からは第1副大統領を務めている。(c)AFP