【3月31日 AFP】(更新)先月スペイン・マドリードの北朝鮮大使館に男らが集団で押し入りコンピューターなどを盗んだ事件について、国営朝鮮中央通信(KCNA)は31日、スペイン当局に捜査を求める北朝鮮外務省の声明を伝えた。

 先月22日、武装した男の集団がマドリードの北朝鮮大使館に押し入り、職員らに暴行した上、書類とコンピューターを奪って逃走した。この事件について北朝鮮が公式に見解を示したのは初めて。

 外務省声明は米政府が関与していた可能性もあるとの見方をにじませ、「テロリスト」とその黒幕を法に照らして処断するようスペイン当局に求めた。スペイン当局はすでに捜査を始めている。

 事件は先月27、28日にベトナムのハノイでドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長が2度目の米朝首脳会談を行う数日前というタイミングで起きた。

 この事件では北朝鮮の金正恩政権の転覆を狙う正体不明のグループ、「チョルリマ・シビル・ディフェンス(Cheollima Civil DefenseCCD、千里馬民防衛)」が犯行声明を出している。(c)AFP