【3月23日 AFP】ニュージーランド南島クライストチャーチ(Christchurch)のモスク(イスラム礼拝所)2か所で15日に発生した銃乱射事件で息子を失い、悲しみに打ちひしがれた女性が同国を訪れ、夜のうちに息を引き取ったことが分かった。当局が23日に明らかにした。犠牲者の親族で死亡したのは、今週2人目。

 オーストラリア出身の白人至上主義者の男が50人を殺害した事件で、同市内では結束の強いイスラム教徒社会に衝撃が走っている。

 ニュージーランド北島オークランド(Auckland)にあるモスクのイマーム(導師)はAFPに対し、ヨルダンから来た女性は息子の死に取り乱していたとして、「女性は昨夜ベッドに入ったきり、目を覚まさなかった」と語った。女性の名前は明らかにされていない。

 警察の報道官はAFPに対し、犠牲者の親族の1人が「健康上の問題」で死亡したことを認める一方で、もう1人の死因については詳細を明かさなかった。(c)AFP