【3月22日 AFP】マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は21日、東エルサレム(East Jerusalem)にあるユダヤ教最大の聖地の一つ「嘆きの壁(Western Wall)」をイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相と共に訪問した。

 米高官がイスラエル首相と同地を訪問するのは初めでで、再選を目指すネタニヤフ氏にとって追い風となった。

 ポンペオ氏の訪問は、パレスチナ人が多数居住する東エルサレムに位置する嘆きの壁に対するイスラエルの領有権に、暗黙の了解を与えるものと受け止められかねない。

 ポンペオ氏とネタニヤフ氏、デービッド・フリードマン(David Friedman)駐イスラエル米大使は21日午後、嘆きの壁に近付いて手を当てると、伝統に従い、祈りが書かれた紙を岩の間に挟んだ。

 訪問に先立ちポンペオ氏は記者団に対し、「嘆きの壁訪問は、実施に向けてネタニヤフ首相と協議してきたことだ。一緒に訪問するのは、われわれにとって初めての機会となる」と述べた。

 さらに、嘆きの壁を「多くの信仰にとって重要な場所」と呼び、「これは重要なことだと思う。米高官がイスラエル首相と嘆きの壁を訪問するのは象徴的だと思う」と語った。(c)AFP/Francesco Fontemaggi and Mike Smith