【3月22日 AFP】中国が推進する大経済圏構想「一帯一路(One Belt One Road)」に欧米が懸念を強める中、欧州歴訪を開始した中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は21日、最初の訪問国イタリアのローマに到着した。

 イタリアのジュセッペ・コンテ(Giuseppe Conte)首相は23日に、先進7か国(G7)として初めて、「新シルクロード構想(New Silk Road)」とも呼ばれる1兆ドル(約110兆円)規模の一帯一路構想に参加する覚書を中国と交わす見通し。

 習国家主席は22日にイタリアのセルジョ・マッタレッラ(Sergio Mattarella)大統領とも会談し、同国の議会やコロッセオ(Colosseum)も訪問する予定だ。

 一方、フランス大統領府は21日、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領、習国家主席、ドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相が26日にパリで会談し、貿易や気候問題について協議すると発表した。会談には欧州委員会(European Commission)のジャンクロード・ユンケル(Jean-Claude Juncker)委員長も参加し、「欧州と中国の一致点」を探るという。(c)AFP