【3月22日 Xinhua News】中国雲南省普洱(プーアル、Puer)市でこのほど、第2回普洱国際スペシャルティコーヒー博覧会が開かれた。会期中、延べ19万5千人が来場し、取引総額は約15億元(1元=約17円)に達した。来賓として招かれた日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)の上島隆夫専務理事は、数日間の活動を通して、雲南省と日本のコーヒー産業の協力に高い期待を示した。

 世界の主要コーヒー市場の一つである日本では、高級コーヒーに対する消費ニーズが年々高まっている。上島氏は13日に開かれた同博覧会の専門フォーラムで、「日本の生豆市場」というテーマについて講演。ビッグデータ分析を基に日本の高級コーヒーの価格変動や市場ニーズ、将来の見通しについて見解を共有し、コーヒー農家の栽培の方向性について建設的な提案を行った。

 上島氏は博覧会開幕式のあいさつで、雲南省が日本の高級コーヒーの新たな供給元になると指摘。普洱産コーヒーの品質が日増しに向上していると述べた。

 「中国のコーヒーの都」である普洱市は現在、コーヒー栽培面積が80万ムー(約533平方キロ)、生産量が6万トンとなっており、共に雲南省のトップを占めている。同市で取引されるコーヒーは年間10万トンを超え、30以上の国・地域に輸出されている。普洱市は今や中国で最大の栽培面積、最多の生産量、最も優れた品質を誇るコーヒーの主力生産地であり、主要貿易集散地の一つにもなっている。(c)Xinhua News/AFPBB News