【3月20日 AFP】スポーツ仲裁裁判所(CAS)は19日、クラブの財政上の不正疑惑をめぐり再調査を行おうとしていた欧州サッカー連盟(UEFA)に対するパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)の異議申し立てを認めると発表した。

 UEFAは昨年6月、PSGがネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)とキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)の獲得に4億ユーロ(約506億円)を費やしたことを発端に調査を実施。当初は不正はなかったと判断したが、同年秋にはクラブが収支均衡を求めるファイナンシャル・フェアプレー(FFP)を順守していたかについて調査の再開を決定していた。

 そして、PSGからUEFAの決定について不服申し立てを受けたCASはこの日、フランス王者の訴えを支持。PSGが大きな勝利をつかんだ。

 CASは発表文の中で「UEFAが2018年9月19日に下した決定に対し、PSGが同年10月3日に起こした訴えを支持する。したがって、UEFAの決定は無効となる」と記し、今回の裁定は「拘束力を有する最終決定だ」と補足した。PSGは今回の決定を歓迎し、「今後も落ち着いて発展していくつもりだ」とコメントした。(c)AFP